●不登校や認知症の眠りのリズムについて
 
  不登校のお子さんのうち約6〜8割で眠りのリズムが乱れています。私たちは、不登校の高校生において、眠りのリズムが不規則であるほど家庭内暴力が多くなることを明らかにしました(図4)図4こうした事は、このお子さんだけに限りません。別の論文では、中学生の不登校の男子が、眠りのリズムの乱れたときに、赤ちゃんがえりのような、精神的症状を示したという事例も紹介されています。つまり、不登校になって、眠りのリズムが乱れることで、不登校の付随症状(家庭内暴力やその他の症状)が悪化するということは、決して特定の不登校のお子さんだけに認められるものではないことが分かります。
   また、さらに、このような眠りのリズムとその他の症状との関係は、不登校の場合だけに限るものではなく、たとえば、認知症(痴呆症)の高齢者の眠りのリズムの乱れが徘徊などの付随症状の悪化と関係があることが明らかにされています。  
   さらに、眠りのリズムの乱れがある高齢者に対して、日中に光を浴びて(眼から取り入れて)生物時計の働きを正常にすることで、眠りのリズムを調整し、さらには、それによって付随症状が消失することが分かっています。