良いお昼寝のとり方とは
 
  前の章「子どもの眠りの発達について」で書きましたが、夜の眠りがある程度成熟したあとは、昼間の眠り、つまりお昼寝に大きな変化が起きるのです。
   この「お昼寝」ですが、取り方を間違えると良くない影響があります。
  実は、お昼寝にも良いお昼寝と悪いお昼寝があるのです。
   つぎに、このお昼寝のとり方について説明いたしましょう。
baby

●発達にそったお昼寝のありかた

  先にお話ししたように、幼児期にお昼寝をとる子どもの割合はどんどんと減って行きます。これは、子どもの成長にともなって、夜と昼のリズムが徐々に出来てきて、夜にはちゃんと眠り、昼にはキチンと起きていることが出来るようになっていくという発達的な変化なのだと考えられます。
  つまり、お子さんが昼間にお昼寝をしなくなったというのは、「ハイハイが出来るようになった」、「立って歩くようになった」、「言葉をしゃべるようになった」、などと同じ成長の証(あかし)なのです。立って歩くようになったお子さんにハイハイをするようにしつけるお母さんやお父さんはいないでしょう。
  昼寝をしなくなることも発達の結果ですので、無理やりに発達の前の段階に戻す必要はありませんし、お子さんにとっては、眠れないのに寝かされるのはおそらく、ストレス以外の何ものでもないでしょう。
  眠りも含めてすべての発達には、個人差があります。早く昼寝をしなくなるお子さんもいれば、なかなか昼寝がなくならないお子さんもいらっしゃると思います。3歳のお子さんの4割が昼寝をしないというのは、言いかえれば6割はまだ昼寝をするわけですし、4歳のお子さんでも3割弱は昼寝をするお子さんがいるわけです。
  つまり、日中のお昼寝をするべきかどうかは、年齢による発達を考慮しながらも、ひとりひとりのお子さんの個人差も考慮しながら考えていく必要があるということです。昼に眠れないお子さんを無理やり眠らせる必要はありませんし、また、昼寝を習慣的にとっているお子さんを無理やり起こす必要もないということですね。