●幼児の眠りはどのようにそだつのか
 生後半年から1年くらいたつと、夜の眠りはかなりまとまって、夜にはあまり起きなくなります。実際、幼児になると、夜の眠り自体はほとんど変化せず、ベッドに入る時間も、朝起きる時間も、夜の眠りの長さも、3歳児から5歳児までほとんど一定なのです。
 
では、何も変わらないかというと、そうではありません。夜の眠りがほとんど変わらないのに対して、昼間の眠り、つまり昼寝は顕著に変化します。以下の図は、図22004年にアメリカで行われた1,473名の子どもを対象とした調査(2004 Sleep in America Poll)の結果を示します。    それぞれの年齢の子どもたちが一日あたり何回の昼寝を取っているかをあらわしたものですが、とくに3歳以降昼寝をとらない子どもの数が増えていきます。   
 
3歳で約4割、4歳で約7割、5歳で8割を超え、6歳ではほとんどの子どもが昼寝をとりません。このように、幼稚園や保育園に通う年齢に相当する3歳から6歳までの間に、昼寝を習慣的にとる子どもの割合は、どんどん減って行きます。そして、小学校にあがる6歳では、ほとんどの子どもが昼寝をしないようになり、日中、ちゃんと起きていて、お勉強が出来るようになっているというわけです。
   6歳の就学年齢というのは、お昼寝を基準に決められたものではないのでしょうが、睡眠を研究する者から見ても、よく出来た年齢設定だと思います。